【うつの方へ】 TMSで変化したものとしないもの
TMSを何回か受けています。そこで受けたところを踏まえて、変化したところ、しないところをまとめてみました。
TMSって
TMSとは、磁気による刺激で脳内に電流を生じさせ、脳神経を活性化する方法です。日本においてはうつ病治療のために健康保険適用も認められています。しかしそのハードルが高いことから、多くのケースでは今でも自由診療扱いでTMSを受けていると思います。実際、自由診療であればクリニックでもやっているところがありますが、保険診療は病院しか行っていません。
実際のTMS治療の様子
最初に特徴的なのは水泳帽子を被ることです。この水泳帽子に当初マッピングされた電極を当てる部位が記されています。これを前後左右ずれないように被るのです。
そして治療を受ける際にはリクライニングソファに座り、椅子を倒してリラックスする姿勢となります。
頭の水泳帽子のマッピングに沿って電極を当ててもらい、治療の開始です。刺激が数秒ごとに訪れ、顔に振動がきます。これを所定の時間繰り返すのです。
TMSで変化したもの
変化したものとしてはまず第一に、鬱症状があります。だいぶ落ち込んでいたこともあったのですが、TMSを受けてから少し明るくなったように思います。また落ち込んだとしても、鬱が重たいときよりは落ち込み幅が小さく、元に戻ることもスムーズだったように感じました。
したがって鬱っぽい症状には第一に効果を発揮したと考えられます。
TMSで変化しないもの
まだ変化していないものとしては焦燥感があります。焦りで仕事などがなかなか手につかず、座ることができておりません。こうした症状が改善するかと思いましたが、なかなかうまく改善しないようです。
それと不安感も大きな改善が見られませんでした。少し改善したところはありますが、まだ充分とは言えない状況です。
これからの期待
今後の回復期待としては、鬱症状のさらなる改善、不安感や焦燥感の改善があります。鬱症状の一環として不安感や焦燥感があるのだと思いますので、これらの改善も大きく期待しています。他には少しポイントがずれるのですが、気持ちの高まり、意欲が回復しないかと思っています。焦燥感が高く逆に意欲はまだまだ回復していないので、焦燥感が意欲に転嫁できればいいと思っています。後は集中力です。集中力もまだ改善が見込めていないところです。
治験でのTMS
私は今回のTMSを治験の仕組みを使って受けています。臨床研究の一環という形で、私のデータが匿名で活用されます。
治験を選んだのには次のような理由があります。
費用負担がないこと
治験という研究なので、TMS治療にかかる費用負担はありません。こちらの負担は交通費程度であり、治験の謝礼が数万円もらえることから損はしないと思っています。また治験で検査も行いますが、検査費用もかからないものとなっています。
信頼感があること
クリニックでもTMSは受けられますが、その品質はバラバラではないかと思います。治験の仕組みなので一定のレベルに達した大学病院の提携クリニックにて治療を受けられたので安心感がありました。
スムーズに受けられた
保険診療で大学病院にて受けるとなると半年以上かかると言われてしまいました。うつの中、半年も待つのは厳しいものがあります。治験の場合、およそ二ヶ月程度で治療開始となりました。
特に大きいのは無料というところでしょうか。自由診療ならスピード感は変わらないでしょうが、お金の負担がないのは大きいです。