【うつの方へ】 TMS何回か受けてみて。
TMSを何回か受けています。そこで受けたところの感想踏まえて、気づいたところをまとめてみました。
TMSって
TMSとは、磁気による刺激で脳内に電流を生じさせ、脳神経を活性化する方法です。日本においてはうつ病治療のために健康保険適用も認められています。しかしそのハードルが高いことから、多くのケースでは今でも自由診療扱いでTMSを受けていると思います。実際、自由診療であればクリニックでもやっているところがありますが、保険診療は病院しか行っていません。
実際のTMS治療の様子
最初に特徴的なのは水泳帽子を被ることです。この水泳帽子に当初マッピングされた電極を当てる部位が記されています。これを前後左右ずれないように被るのです。
そして治療を受ける際にはリクライニングソファに座り、椅子を倒してリラックスする姿勢となります。
頭の水泳帽子のマッピングに沿って電極を当ててもらい、治療の開始です。刺激が数秒ごとに訪れ、顔に振動がきます。これを所定の時間繰り返すのです。
でてきた効果
およそ3回目が終わった頃からぼんやりとリラックスした感覚が出てきました。早い人では1回目から出る人もいるようなので、この辺の個人差はあるのだと思います。
副作用として言われているのが頭痛、皮膚の痛みです。頭痛は言われるとあるなと言う感じで残っています。皮膚の痛みはその場限りなのか特に残っていません。
準備しておいた方がいいこと
TMSを受けるにあたり、準備しておいた方がいいこともあります。
タオル
タオルや厚手のハンカチはあった方がいいでしょう。特に最初は刺激が痛く歯を食いしばります。人によってはタオルを口に咥える必要があるそう。また涙を拭くにもタオルは便利です。
ゆったりした服装
特に服装の指定はありません。ただ治療においてリクライニングソファを使うので、あまりピッタリした服では窮屈です。少しゆとりをもった服装だとスムーズだと思います。
治療中の小物入れ
磁気の治療なので身につけてはダメなものがあります。金属類、メガネ、スマホ、交通系ICカード、鍵などです。そこで治療中にしまっておく小物入れがあるといいでしょう。
おすすめできるかどうか
TMSを他の人にもすすめるかですが、これはおすすめできるものと思います。一番は副作用が少ないとされるところです。
投薬治療だと薬の副作用を考えなければなりません。軽いものから少し程度が重たいものまでさまざまな副作用があります。
その点、TMSでは皮膚の痛みと頭痛が挙げられる程度で、しかも短期間に消滅するとされています。
ですのでTMSはおすすめしやすい治療法です。むしろ問題は通える範囲にTMSを実施している医療機関があるかどうかかもしれません。また治療費用については事前にきちんと確認しておく必要があります。
治験でのTMS
私は今回のTMSを治験の仕組みを使って受けています。臨床研究の一環という形で、私のデータが匿名で活用されます。
治験を選んだのには次のような理由があります。
費用負担がないこと
治験という研究なので、TMS治療にかかる費用負担はありません。こちらの負担は交通費程度であり、治験の謝礼が数万円もらえることから損はしないと思っています。また治験で検査も行いますが、検査費用もかからないものとなっています。
信頼感があること
クリニックでもTMSは受けられますが、その品質はバラバラではないかと思います。治験の仕組みなので一定のレベルに達した大学病院の提携クリニックにて治療を受けられたので安心感がありました。
スムーズに受けられた
保険診療で大学病院にて受けるとなると半年以上かかると言われてしまいました。うつの中、半年も待つのは厳しいものがあります。治験の場合、およそ二ヶ月程度で治療開始となりました。
特に大きいのは無料というところでしょうか。自由診療ならスピード感は変わらないでしょうが、お金の負担がないのは大きいです。